転移する癌を喰い止めよ|命を守る方法を伝授

悩む婦人

胆のうポリープのがん化

女性

良性でも経過観察が必要

炭水化物・たんぱく質とともに3大栄養素の1つに数えられる脂肪は、代謝によってエネルギー源に変えられます。ただし食物から摂取した脂肪は、そのままではエネルギーとして利用できません。腸で脂肪を消化するためには、胆汁と呼ばれる消化液が必要です。肝臓で作られる胆汁は細く枝分かれした胆管から集められて肝臓の外で1本に合流し、胆のうに溜められます。その上で必要に応じて十二指腸に胆汁が提供されるのです。胆汁を一時的にストックしておくための胆のうにも、胃や腸のようにポリープが発生することがあります。胆のうポリープの多くは良性で、すぐに悪さをするということはありません。健康診断などで偶然見つかっても、小さいうちは治療をしないケースが多いものです。しかしながらこうした良性の胆のうポリープでも、定期的な経過観察は必要です。良性のポリープは胃や腸の例でも悪性に変わる場合があります。胆のうポリープでも、稀に胆のうがんへと変わる可能性が否定できないのです。大きさが10mmを超えてきた場合や、キノコ状でない広基性病変が認められた場合は胆のうがんが疑われます。胆のうがんは手術で摘出することによって治療が可能です。

症状があらわれる前に発見を

胆管がんと胆のうがんに加え、十二指腸乳頭がんを合わせて胆道がんと呼ばれることもあります。胆道がんは膵臓がんと並んで早期発見が難しく、手術の難易度も高いことから難治性がんと言われています。それでも検査設備や治療体制の整ったがん専門病院なら、手術を中心とする治療の可能性も多く残されています。女性に多いと言われている胆のうがんは、早期段階で発見された場合は胆のうごと手術で摘出することで完治も可能です。早期の胆のうがんでは、自覚症状がほとんどありません。右腹部の鈍痛や黄疸が現れるようになると、がんが進行している可能性が高くなります。そうした症状が現れる前に胆のうがんを発見するためには、血液検査や超音波検査が欠かせません。特に超音波検査は、内視鏡では見つけることのできない小さな病変の発見に威力を発揮しています。がん検診や他の病気の検査で胆のうポリープが偶然見つかった人は、むしろ幸運と言えます。良性の胆のうポリープを定期的に経過観察していれば、胆のうがんに変わっても早期段階で対応できるのです。日頃から定期健診を受けて内科に親しんでいる人は、胆のうがんが見つかっても有利な治療を受けられるものです。